虫歯の原因は虫歯菌(特にミュータンスレンサ球菌)です。この虫歯菌が糖を分解してできる酸が虫歯の原因になるのです。
口の中のph(酸性・アルカリ性などの程度)にも関係しています。
虫歯のない健康な口の中は常に中性に保たれています。
糖(特にショ糖ですが、白米やパンを食べた後でもでんぷんが分解されて、ブドウ糖や果糖になります)を含んだ食べ物を口に入れると、虫歯菌が酸を生み出して、口の中のphは中性から酸性へと傾いてしまいます。
ph7前後が中性になるのですが、酸が発生してphが5.5以下の環境になると遂に歯が溶け出します。
酸性に傾いた口内環境は、時間と共に40分ほどかけて元の中性のphに戻りますが、下がっている状態が長く続くことによって、歯のミネラルが溶け出して穴が開き、虫歯になってしまうのです。
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C0 (シーオー)- 虫歯の初期状態
白く濁ったり、溝が茶色くなります。
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C1
歯の表面の固い部分(エナメル質)だけが溶けていたり、黒ずんでいる虫歯。
痛みがなく自覚症状はほとんどありません。 -
C2
歯の中の柔らかい部分(象牙質)まで進んでしまった虫歯です。冷たいものでしみるなどの自覚症状が出だします。
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C3
歯の中の歯髄(神経)まで進んだ虫歯です。温かいものでしみたり、何もしなくても痛むなどの自覚症状が出る場合が多いです。
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C4
歯の上の部分がなくなり根だけが残った状態です。周りの歯ぐきがかぶって歯ぐきが腫れていたりして、根が見えないことがあります。
ここまで進むと自覚症状がでない場合が多いですが、疲れなどで抵抗力が下がった時に腫れて痛むことがあります。
当院では虫歯の予防、削らない治療が第一と考えております。
しかし痛みがあったり、経過とともに進行してしまった虫歯はうしょく検知液(虫歯を染め出す液)を使って確実に、削る量は必要最少限(MI:MinimalIntervention)に治療しています。
また虫歯が深くて神経まで近い場合には、3MIX法も行っております。
口の中を検査し、デジタルレントゲンでも詳しく確認します。 |
虫歯でできた穴に痛み止め作用のある薬をつめたり、痛み止めを処方します。 |
虫歯をしっかりと確認し、削る量は必要最小限にします。 |
虫歯治療の基本は、虫歯に感染している部分を確実に、最小限の範囲で削り取ることです。
そして、虫歯が深くて神経の近くまで及んでいる場合は、通常は神経を抜く必要があります。
しかし神経と一緒に血管まで失った歯はもろくなり、さらに根っこの先に膿が溜まることがあります。
3MIX法では虫歯が深い場合に、一番神経に近い感染している部分に3種類の抗生物質を作用させて、神経を守る(神経を抜かない)治療方法です。
虫歯が深くて残念ながら神経をとったり、以前治療した根が膿んでしまった場合にする治療のことです。
根の状態によっては、痛みの少ない麻酔法を行いますのでご安心ください。
口の中を検査し、デジタルレントゲンでも詳しく確認します。 |
神経の炎症をとる薬をつめたり、膿を出したりします。 |
痛みが落ち着いたら、根っこの奥まで専用の道具で掃除と消毒をします。 |
根っこの治療ではこのステップを無菌的にすることが大変重要です。 |
型取りがいる場合はひずみの少ないシリコーン印象を行います。 |